こんにちは薬剤師の宮です。

今回の勉強会はプログラフについてでした。プログラフと聞くと免疫抑制剤だから移植した人が服用するイメージが強いのではないでしょうか。

ひがし調剤では東クリニックさんに週に1~2度順天堂大学さんから関節リウマチ(以下RA)の専門医の先生を呼んで診療を行っています。

そのためプログラフはRAの治療として処方されることが多くあります。

RAの発症には活性化T細胞細胞や単球、マクロファージ等の抗原提示細胞から産生される腫瘍壊死因子(TNF)α、インターロイキン(IL)ー1βおよびILー6等の炎症性サイトカインが原因となっていることが明らかになってきています。

プログラフの作用機序としては、これらのサイトカインの産生を抑制し、それらが誘導する一連の反応を抑え関節炎を改善するといわれています。

RAにはこの作用機序を狙って処方されることになりますね!

また添付文書上では3mgの投与と書いてますがひがし調剤にくる処方は1〜2mg位からの処方になります。
RA患者さんの多くはすでに他のDMARDsを使用している場合があり、副作用防止の観点等から低用量から始まるのだそうです。

またプログラフの血中濃度は食事の影響を受けやすいため、夕食後での処方になるようです。
しかしこれは患者さんの生活リズムによることなので、しっかり患者インタビューをしなきゃいけませんね。

今回の勉強会はRA領域でのお話でしたが、他の疾患の場合でも通じることがあると思いますので今後それ以外の処方にも対応してきたいですね。