こんにちは薬剤師の宮です。

今回の勉強会は糖尿病治療薬の「ライゾデグ配合注」でした。

2016年12月1日より制限解除になったため、私たちの薬局でも少しずつ処方が増えているような気がします。

ライゾデグ配合注は、はじめて1本のペンに2種類の異なるインスリンアナログを配合した溶解インスリン製剤になります。

特徴としては24時間を超えて基礎分泌を補充する持効型インスリンと、食後の追加分泌を補充する超速効型インスリンが7対3の割合で配合されています。

そのため食事の時に速やかな血糖降下作用を示し、さらに長時間にわたる平坦で安定した血糖降下作用を示す製剤となっています。

今までは患者さんによって、持効型インスリン製剤と超速効型インスリン製剤の2つを注射する強化インスリン療法を行うことが一般的であり、注射の回数も多くなりがちでした。

しかし、ライゾデグ配合注はこの2種類が含まれているため1日の回数が1~2回の投与でよくなっています。

患者さんの負担も減りコンプライアンスの向上にも繋がるのではないでしょうか。

またインスリンを均一に混ぜる動作も必要ないため使いやすい製剤となっているようです。

新しい製剤ですがこれからは処方件数が増えていくのではないでしょうか。

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