こんにちは、薬剤師の佐々木です!

今回の薬局勉強会はツムラの整形領域における漢方処方でした。

・桂枝加朮附湯:神経痛、関節痛、関節リウマチ、変形性関節症、肩関節周囲炎(五十肩)が適応です。体の水分の巡りを良くし、熱を持った痛みを取ります。痛みをとる漢方として効果が強い漢方のようです。

・防己黄耆湯:変形性膝関節症、肥満症(水太り)、むくみ、多汗症、月経不順、関節リウマチ、関節痛が適応です。水分の巡りに特化した漢方です。ひがし調剤薬局の漢方の中で一番処方されています。

・八味地黄丸:前立腺肥大症、排尿困難、頻尿、尿失禁、再発性膀胱炎、糖尿病、高血圧症、腰痛、下肢痛、座骨神経痛、しびれ、高齢者のかすみ目、眼精疲労、冷え症、むくみ、陰萎が適応です。冷えからくる痛みや痺れに効果があり、ひがし調剤薬局では主に腰痛で処方されています。防己黄耆湯に次いで二番目に多い処方です。

・牛車腎気丸:糖尿病性末梢神経障害、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、腰痛、しびれ、下肢痛、前立腺肥大症、排尿障害、頻尿、高齢者のかすみ目、むくみが適応です。八味地黄丸にプラス2種類の生薬で構成されており、似たような適応になっています。うっ血を改善し、排泄を促す効果があり、ひがし調剤薬局では痺れに処方されていることが多いです。

・ブシ末:水分の代謝を良くし、体を温める効果があります。

漢方で共通していることは、そのほとんどが食前の服用になります。食前服用の理由は、食後に服用すると効果が80%程に落ちてしまうからです。食前の服用タイミングだと忘れがちですが、できる限り食前に飲んでいただき、忘れた場合や飲めない場合のみ食後に服用しましょう。中には先生の指示で頓服で服用する場合もあるのでしっかり指示を聞いて服用しましょうね!