こんちには、薬剤師の佐々木です!

今回の勉強会はパーキンソン病治療薬のミラペックスLA錠です。

パーキンソン病とは、主に40歳から50歳以降に発症し、ゆっくりと進行する原因不明の神経変性疾患です。神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少する事で起こると考えられています。片側の症状から始まり、他の部分へ進行する特徴があります。その他に、便秘や立ちくらみ(起立性低血圧)などの自律神経症状、睡眠障害、気持ちがふさぎこむ(抑うつ)などの精神症状が認められます。具体的には、じっとしている時に片側の手や足がふるえる(安静時振戦)、表情が乏しく抑揚の無い声になる、関節が硬く引っ掛かりを持つ(歯車様固縮)等が運動症状として代表的です。

上記のような症状を改善する効果のあるミラペックスは少なくなったドーパミンの代わりに神経を刺激して効果を示します。1日1回の服用で1日中薬が効いた状態になるので、飲み忘れも少ない薬ではないかと思います。副作用は神経に作用するので、突発的な眠気が出ることがあるので注意が必要な薬です。

パーキンソン病の治療はまだ対処療法しかないので、今後、根本治療が見つかるのを期待したいですね!