こんにちは!薬剤師の佐々木です。今月の勉強会は高脂血症治療薬のロトリガ粒状カプセルについてです。

高脂血症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多すぎる病気のことをいいます。最近ではガイドラインの変更により、「高脂血症」から「脂質異常症」と言われるようになっています。

高脂血症は、はっきりとわかる自覚症状がないため、症状だけで高脂血症を早期発見することは難しいです。高脂血症を放っておくと、増えた脂質が血管の内側にたまってしまい、知らないうちに血管を傷ついてしまい、動脈硬化を引き起こす恐れがありますので、定期的な健診を受けることが重要です。

脂質異常症はトリグリセライド(中性脂肪)が多い状態とLDLコレステロールが多い状態とHDLコレステロールが低い状態の3つのうち1つでも当てはまれば診断されます。今回のロトリガはこのうち中性脂肪が高い状態に効果を示します。成分はEPA・DHAと呼ばれる魚の油の成分でできています。

ロトリガを服用するにあたっての注意事項は、血が止まりにくくなる可能性があるということです。手術前の患者さんは基本的に7日前から休薬することになりますので、服用している方はしっかりと医師と話し合い服用と休薬の確認を取りましよう。