皆さん、こんにちは!薬剤師の高屋です。

 今回は、10月15日(火)に講師として参加した市のさわやか健康講座「くすりと食べ物の飲み合わせ~血圧のくすりとグレープフルーツジュースの飲み合わせは大丈夫なの?~の報告をします。

 参加人数はなんと約100名!80名くらいと聞いていたので当日100人の顔ぶれを見たときは非常にびっくりしました。こんなに多くの方が薬に興味をもっているのだなと感動するとともに緊張感から動悸がしてきました。(笑)

 講座では、私の誕生日が近いということで参加した市民の皆様から「おめでとう!」の言葉をいただきました。本当に嬉しかったです。この場を借りてお礼申し上げます。

 さて、今回の講座の内容は、薬の正しい使い方、薬の効き方、薬の種類と形、薬を飲むときの注意、薬の副作用、薬の相互作用(グレープフルーツジュース等との飲み合わせ)、薬の保管、かかりつけ薬局とお薬手帳といった薬の基本的な知識を講義させていただきました。

 薬が安全で効果的に働くためには、守らなければならないことがいくつかあります。例えば、食後服用とは食事を食べ終わった後30分以内という意味ですが、これは薬の副作用である胃腸の負担を軽減するため、また、食事と一緒に混ざることによって薬の吸収がよくなり効きやすくなるために指示が決められています。つまり、薬の特性によって食後、食前、食間、食直前、食直後など服用指示が決まっていて、これを守らないと治療効果に影響が出たり、副作用が出やすくなってしまいます。

 また、「かかりつけ薬局・お薬手帳の重要性」もお話させていただきました。患者さんは、さまざまな病院や診療所から薬を処方されています。ごくまれに、名前が違っていても中身の成分が同じ薬を知らずに飲んでいたり、薬同士の相性が悪いものを飲んでいることがあります。私たちは、日々、薬が重複していないか、薬同士の相性が悪いものを飲んでいないかをお薬手帳を見てチェックしています。お薬手帳は1冊持ち、病院や診療所を受診したときは薬局で薬の情報をお薬手帳に貼ってもらうようにしましょう!

 講座の最後には質疑応答の時間が設けられており、市民の皆様から「薬とお酒は一緒に飲んでもよいか?」、「高血圧の薬であるカルシウム拮抗薬とカルシウムの飲み合わせは大丈夫か?」などさまざまな質問をいただきました。時間の都合により途中で終了となってしまいましたが、市民の皆様が薬や健康について多くの不安や疑問を抱いていることを知ることができました。

 今回、長時間の講座で資料の作成など大変でしたが、市民の皆様の健康に貢献できたので充実感でいっぱいです。これからも皆様が安心して薬を飲んでいただけるようにサポートしていきたいと思っております。

 最後になりましたが、長時間真剣に講座を聞いていただいた皆様、そして、サポートしていただいた保健センターのスタッフの皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。